AAのミーティングは基本的にアルコールからの解放をテーマにしたり、テキストの一部をを読んだ後で、アルコホーリク(アルコール依存)の仲間が自分自身のこと――飲酒したことで自分の心身がどうなったか、助かりたいと思ってどうしたか、そして今、どういう生き方をしているか――を話しています。一人の人が話している時には、他のメンバーは黙って聞き続けているだけです。個人名は伏せて、メンバー同士はアノミマスネーム(ニックネーム)で呼び合っています。ミーティング中の話された内容は他では漏らさないように守っていただいております。
AAはアルコールを完全にやめるためのプログラムです。今日一日、ともかく最初の一杯に手をつけない、メンバーはこのことを心がけています。そして飲まない生き方を続けるために、AAミーティングで経験と力と希望を分かち合い、さらにアルコホリズムから回復するために提案された12のステップを実行しています。
AAのオープン・ミーティングには当事者でない方でも、だれでも参加することができます。このミーティングでは、通常、司会者と2~3人のメンバーが自分のアルコホリズムとAAでの回復に関する話をし、経験を分かち合っています。アルコール依存以外に薬物やギャンブル・性依存などのアルコール以外の依存を認識されている方々も参加することができます。またAAを、アルコホーリク(アルコール依存症者)でない一般の人たちに知っていただく目的で開く特別なミーティングもあります。これに対して、クローズド・ミーティングはアルコホーリクだけが参加できるものです。トリトングループはオープン・ミーティングなので、誰でも参加できます。ただしミーティングの進行は当事者同士を優先し、一般の方はオブザーバー参加になります。
AAは、アルコホリズム(アルコール依存症)の問題にかかわる他の団体と「協力はするが、帰属はしない」という方針を採っています。私たちは外部の問題には意見を持たず、支持も反対もしないという伝統を守っています。私たちは無償で病院や保護施設にメッセージに行くこともあります。行政機関のイベントに参加することもありますが、事業運営に関わっているわけではありません。